ビタミンイメージ

ビタミンといえば、健康や美容をサポートする成分というイメージをお持ちかもしれませんね。

ただ、勘違いされている人が多いのですが、ビタミンそのものはからだをつくる原料とはなりません。
あくまでも「3大栄養素」(たんぱく質、糖質、脂質)のはたらきをサポートして、それらとの相乗効果によってからだの機能を強化させるのです。

もちろん、血液や血管とも無関係ではありません。
3大抗酸化ビタミンと呼ばれる、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEはからだのサビつきを予防して、血液の流れを促すはたらきがあります。

また、ビタミンB群と呼ばれる、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸、ナイアシンは、3大栄養素の機能を高めて、血管の衰えを防ぎ、病気に強いからだづくりを助けてくれるのです。

そこでこの記事では、血液の流れを良くするビタミンの種類と、それぞれの特徴、そのビタミンが多く含まれる血液サラサラ食材をピックアップしました。

β-カロテン

β-カロテンの特徴とは?

β-カロテンは、緑黄色野菜に含まれる、カロテノイドという天然色素の成分。
最大の特徴は、高い抗酸化力を持つことです。

β-カロテンの抗酸化作用で活性酸素や過酸化脂質を取り除くことで、LDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防することができます。

細胞を活性化して老化を防ぐことで血管を丈夫にすることも、動脈硬化の予防につながるため、元気な血管のためには欠かせない成分と言えるでしょう。

高い抗酸化力は、血液と血管の健康以外にも体に良い影響がたくさんあります。
がんを抑える働きや、免疫機能を高める働きをはじめ、粘膜を保護し、美肌を保つなど健康にも美容にも効果的なんですね。

また、β-カロテンは体内に蓄積され、必要に応じてビタミンAに変換されるのも特徴。
ビタミンAはそのままの状態で体に貯めておくことはできませんが、体に貯めておけるβ-カロテンをしっかり摂ることで、ビタミンA不足を予防することができるんです。

β-カロテンそのものの働きと、ビタミンAを補う働き、2つの重要な働きを果たしてくれる成分なんですよ。

β-カロテンを多く含む食材

パセリ、青じそ、にら、あしたば、モロヘイヤ、にんじん、かぼちゃ、春菊、赤ピーマン、小松菜、ほうれん草など。

ビタミンC

ビタミンCの特徴とは?

ビタミンCは数多くあるビタミンの中でももっとも名前を知られるビタミンのひとつ。
抗酸化力が高く、活性酸素を除去して細胞や脂質の酸化を防ぐため、老化防止や細胞の活性化に良い影響を与えてくれるビタミンです。

抗酸化力が高いため、β-カロテンと同じように動脈硬化を防いでくれる働きがあります。
その他にも、コラーゲンの生成を促し、細胞を丈夫にすることで丈夫な血管を作るサポートもしてくれます。

ビタミンEの酸化を還元して再生することで、ビタミンEの抗酸化力を取り戻す働きもあるため、ビタミンEとの相乗効果も期待できます。

抗酸化作用以外では、ストレスへの対応力を高める、免疫力を高める、脂質代謝を高めるなど、体の中で幅広く活躍してくれるのが特徴。

風邪の予防からがんの予防、美肌効果や美白効果まで、健康と美容に欠かせないビタミンです。

ビタミンCを多く含む食材

キウイフルーツ、グレープフルーツ、ピーマン、芽キャベツ、レモン、柿、ジャガイモ、サツマイモ、小松菜、いちご、パセリ、ほうれん草、ブロッコリー、パパイアなど。

ビタミンE

ビタミンEの特徴とは?

ビタミンEは脂溶性のビタミンで、抗酸化力が高いのが特徴。
体内の脂質の酸化を予防し、活性酸素だけでなく、フリーラジカルで細胞が傷つけられるのも予防してくれるのがポイントです。

ビタミンCと一緒に摂ると、ビタミンEが酸化しにくい状態で体内に届くため、より効果を発揮しやすくなります。

抗酸化作用の他には、末梢血管を広げて血流を改善してくれる働きもあります。
血行が良くなると、血液サラサラだけでなく、肩こりや冷えなどの不調にも効果を発揮してくれます。
血栓ができるのも予防することができるので、血液サラサラには欠かせない栄養素と言えるでしょう。

過剰摂取すると副作用が起こりやすい脂溶性ビタミンの中では毒性が低いため、摂取しやすいのも特徴。
老化を防止し、美容と健康をしっかりサポートしてくれるビタミンです。

ビタミンEを多く含む食材

かぼちゃ、アボカド、モロヘイヤ、ピーナッツ、植物油、いわし、さば、さんま、ごま、ぶり、アーモンドなど。

ビタミンB1(水溶性)

女性イメージ

ビタミンB1の特徴とは?

ビタミンB1は、炭水化物の代謝を助ける働きをする水溶性ビタミン。
体内に取り込まれたビタミンB1は、小腸でチアミンピロリン酸という補酵素に変わります。

炭水化物が消化されてブドウ糖になったものを変換していく過程で、ピルビン酸という物質をエネルギーのもとに変換するときに、チアミンピロリン酸が使われるため、代謝に欠かせないビタミンなんですね。

ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖を変換していく途中でピルビン酸から先への変換ができなくなってしまいます。
そうするとピルビン酸はそのまま残ったり、乳酸という物質に変化します。
これらは疲労物質と呼ばれ、体に疲労を溜め込んでいく原因となる物質。

つまり、ビタミンB1が不足すると疲れやすく、疲れが取れにくい体になってしまうんですね。
これがビタミンB1は疲労回復に欠かせないビタミンだと言われる理由です。

ビタミンB1を多く含む食材

たらこ、胚芽米、かつお、さけ、玄米、うなぎ、トウモロコシ、豚肉、すじこ、大豆など。

ビタミンB2(水溶性)

ビタミンB2の特徴とは?

ビタミンB2は、三大栄養素の代謝を促進する働きがある水溶性ビタミン。
たんぱく質の合成や脂質の代謝に関わる補酵素として作用し、全身の成長や肌や髪の健康をサポートしてくれる、とても大切なビタミンです。

動脈硬化を促進する原因となる過酸化脂質の分解を助けるため、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
体の老化や動脈硬化を予防することで、血液や血管の健康を維持することができるんですね。

ビタミンB2には糖の代謝を促す働きもあり、血糖値が高い人や糖尿病が心配だという人にも積極的に摂ってほしいビタミンです。

ビタミンB2は脂質や糖質の代謝を促進する働きを持つため、ダイエットのサポートにもいい成分。
食事制限をするとビタミンも不足しがちですが、食べたものをしっかり消化し、代謝を落とさないためにも十分に補いたい成分です。

ビタミンB2を多く含む食材

レバー、さんま、うなぎ、納豆、さば、いわし、牛乳など。

パントテン酸

パントテン酸の特徴とは?

パントテン酸はビタミンB群のひとつで、水溶性のビタミンです。

パントテン酸の最大の特徴は、酵素の働きを助けること。
いろんな種類の酵素を活性化させることで、食べ物をエネルギーに変える代謝のサポートをしているんですね。

代謝酵素にはたんぱく質・脂質・炭水化物の分解酵素がありますが、パントテン酸はどの種類の酵素の働きも助けてくれます。
食物の栄養素をエネルギーに変えるために、欠かせないビタミンなんですよ。

パントテン酸にはHDLコレステロールの合成をサポートし、HDLコレステロールを増やす働きがあります。

善玉コレステロールとも呼ばれるHDLコレステロールは、悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールとのバランスが大切。
LDLが増えると動脈硬化のリスクが高まりますが、HDLを増やしてバランスを取ることで、動脈硬化を予防することができるんです。

その他にも、ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの分泌を促し、ストレスを和らげる働きや、ビタミンCの働きをサポートしてコラーゲンの生成を助け、細胞が丈夫にする働きがあります。

心身の健康と、美容面でもいい働きをしてくれるビタミンなんですね。

パントテン酸を多く含む食材

胚芽米、ピーナッツ、牛乳、サツマイモ、レバー、卵など。

ナイアシン(ニコチン酸)

ナイアシンの特徴とは?

ナイアシンもパントテン酸と同じ、ビタミンB群のひとつ。
体の中にもっとも多く存在しているビタミンです。

ナイアシンの特徴は、酵素の働きを助ける補酵素として働くこと。
酵素の働きを助け、食べ物をエネルギーに変えるときに必要になるビタミンなんですね。

ナイアシンも他のビタミンB群と同じく水溶性なので、過剰摂取による副作用があまりないのが特徴。
体の中でエネルギーを作りだすのに不可欠なビタミンなので、食事を通して摂取する場合には、過剰摂取の心配はほぼありません。

ナイアシンには血管拡張作用があるため、血流を良くして血液をサラサラにしてくれます。
ナイアシンを大量摂取するとコレステロールや中性脂肪を減らす働きもあり、病院での動脈硬化の治療にも使われています。

悪玉コレステロールを減らしてくれる働きもあるから、血管と血液の健康のためにもしっかり摂りたいビタミンです。

血液サラサラ以外にも、皮膚の粘膜を健康にしたり、二日酔いを予防したり、脳神経の働きを正常にしたりと、さまざまな働きをしてくれるビタミンなんですよ。

ナイアシンを多く含む食材

いわし、緑黄色野菜、さば、レバー、かつお、さけ、ぶりなど。

まとめ

こうしてひとつひとつのビタミンの成分を見ていくと、さまざまなビタミンが私たちの体を支えてくれていることがわかりますね。

ビタミンB群を見るとわかるように、何かに効果があるから、そのビタミンを集中的に摂取するという方法よりも、すべてのビタミンをバランスよく、十分な量摂取する方が相乗効果が生まれやすく、体の中でよく働いてくれるようになります。

それぞれの働きは心に留めつつも、バランスの良い食事で血液サラサラで健康な体を目指すようにしてみてくださいね。

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