治療中

あなたのふだんの生活習慣しだいでは、血管年齢はいつまでも若さを維持できるし、実年齢以上に老化する場合もあります。

もしあなたが、以下の4つの項目に心当たりがおありなら血管年齢がぐっと衰えているはず。

・喫煙
・高血糖
・高血圧
・肥満

これらのひとつひとつが血管老化を進行させる危険因子と考えてください。
この因子が複数組み合わさることで血管のしなやかさは無くなり、動脈硬化の進行は一気に加速してしまうでしょう。

このページでは、血管年齢を一気に老化させる4つの危険要因と、その対策方法についてまとめています。
心当たりのあるあなたは生活習慣を見直していただくきっかけにしていただければ幸いです。

喫煙

禁煙イメージ

わかっちゃいるけどやめられないタバコの害

やめられない人はどうしてもやめられないのがタバコです。
百害あって一利なしの喫煙習慣をストップするには、相当な意志の力が必要でしょう。

タバコに含まれているニコチンはきわめて中毒性の高い物質。
禁煙に踏み切っても、挫折してしまう人が多いのも無理はありません。

たしかに病気ひとつしないご高齢の喫煙者がおられるのも事実です。
しかし、統計的に言えば、まず間違いなくからだにとっては有害このうえありません。

ニコチン、タール、ベンツピレンといったタバコに含まれたいるのは、まぎれもない「発がん性物質」。
もちろん血液にとっても悪い影響を与えてしまいます。

タバコを吸うとなぜ血管が汚れるのか?

依存性の高いニコチンは、交感神経を優位にするはたらきがあります。
心拍数を増やし、血管に負荷をかけて血圧を上昇させてしまうわけですね。
そして、デリケートな血管内壁を傷つけて、血栓が生じやすい環境を作ってしまうのです。

また、タバコをくゆらせるときに発生する一酸化炭素も有害このうえありません。
悪玉コレステロールや中性脂肪を増加させて、動脈硬化リスクを加速度的に高めてしまうのです。

禁煙するための有効な方法とは?

身もふたもない言い方になってしまいますが、禁煙には強靭な意志と努力、そして病気に対する危機感を持つことが必要です。

虚血性心疾患になる危険性は、喫煙習慣があるだけで、男性の場合2.9倍、女性の場合3.1倍にまで跳ね上がります。
また、心筋梗塞の死亡リスクは、喫煙習慣があるだけで1.7倍になるという報告も。
すぐにやめられないとしても、少しずつタバコから離れていくようにしましょう。

今は、iQOS(アイコス)という有害物質が大幅にカットされた電子タバコも販売されています。
副流煙やにおいの心配もないということで、アイコスに変えている喫煙者が増加傾向にあるのです。

しかし、もっとも堅実な方法は、禁煙外来で治療を受けてばっさりやめてしまうこと。
血管年齢を下げるというより、長生きするためにも禁煙に挑戦する価値はあります。
できれば今すぐ。

こちらの「やるなら今すぐ禁煙~血液ベタベタ血管ボロボロの原因は喫煙にあり」では、さらに具体的なタバコのやめ方について記載しています。

高血糖

糖尿病治療薬

血糖値が高いことでからだにどんな悪影響があるのか?

人間が生命活動を営むうえで、ブドウ糖の役割はきわめて大切です。
体温を維持したり、体力を支えるうえで欠かせないエネルギーなんですね。

血液のなかにも常にブドウ糖が含まれていなければ、全身に栄養を運ぶには役不足となります。
サラサラになりすぎてもいけないということですね。

食後は一気に血糖値は高まりますが、インスリンのはたらきによって1~2時間経過すれば安定してきます。
ところが間食をしたり、食べ過ぎ、過度な飲酒などによって、インスリンがうまくはたらくなると、血糖値が正常な数値にまで下がらなくなるのです。
この状態がずっと続くことで、糖尿病リスクを高めてしまうわけですね。

高血糖がなぜ血管をダメにするのか?

デリケートな血管壁はたんぱく質で構成されていますが、たんぱく質とブドウ糖が結合すると、血管内皮細胞が正常にはたらきにくくなります。
NO(一酸化窒素)が血管拡張させて血流を良くする」で解説したとおり、血管や柔軟に拡張し円滑な血流を促進させる一酸化窒素が分泌しづらくなるのです。

さらに悪玉コレステロールも活発化させてしまい、血管のサビを増やし動脈硬化の進行に拍車をかけることになるでしょう。
血糖値の急上昇、つまり高血糖状態というのは、血管にとってまさに「SOS」の状態なのです。

効果的な高血糖対策とは?

暴飲暴食や、甘いおやつなどを控える・・・
いささか教科書的な回答ですが、これが堅実な血糖値対策です。

意外と大切なのは、「何から食べるか」です。こちらの「動脈硬化の基礎知識と予防法|血管の老化による動脈硬化から身を守る」の記事でご紹介した、動脈硬化を予防するための食事方法が大切です。

まず先に食べるべきなのは、「野菜」で、最後に食べるのが「ごはん」にしましょう。血糖値の上昇をゆるやかにすることは、取りも直さず、血管への負担を軽減するということですから。

高血圧

血圧測定

高血圧症がからだに良くない理由

文字通り、血管に高い圧力がかかっている状態を「高血圧」といいます。
常に高圧力がかかっている状態だと、血管そのもののパフォーマンスは低下し、血管内壁も傷ついてしまうでしょう。

血管内部の傷を修復するために、応急処置として血栓ができます。
その血栓が、正常な血液の流れを阻害するわけですね。

また高血圧は、血液を全身に送り出す役割を担う心臓にも高い負担をかけてしまうのです。
脳出血やくも膜下出血、心筋梗塞の原因にもなります。

血圧が急激に上がったり下がったりすることも危険

血糖値と同様、血圧もゆるやかな上昇と下降はさして問題はありません。
からだに不調をきたすのは、血圧の乱高下なのです。

血圧はストレスとも密接な関係があります。
精神的な負荷は同時に、血管にも高い負荷をかけているということですね。

高血圧がやっかいなのは、嬉しい興奮や歓喜による刺激も血圧を上昇させてしまうことです。
良い意味でも悪い意味でも、強烈な体験は、血管老化を加速させることを忘れないでおきましょう。

効果のある高血圧対策とは?

医療機関で受診して降圧剤を処方してもらう・・・これもひとつの選択です。
しかし、副作用というリスクを忘れてはいけません。

薬に頼らず、血圧を正常化するには、やはり食事内容が大切です。
オーソドックスですが、塩分摂取をおさえた食事にすることが、最良の高血圧対策といえるでしょう。

あなたは何を食べるにしても、「濃い味」がお好きですか?
もしそうなら、塩分を摂りすぎている可能性が高いでしょう。

しょっぱいものや辛いものを食べたらのどが渇きますよね。
水分を欲している状態というのは、血液の流れを活発にしなければならず、ポンプ役の心臓にも強烈な負荷がかかってしまいます。
その結果、血圧が急激に上昇して、動脈硬化を招いてしまうわけですね。

では、理想的な1日の塩分摂取量はどれくらいなのでしょう。
日本高血圧学会が推奨している1日あたりの塩分摂取量は「6g」です。

《参照》減塩委員会|日本高血圧学会

いささかハードルの高い数字ですよね。
この条件クリアしようと思ったら、あなたの食卓は精進料理のような趣きになるでしょう。

1日の塩分摂取量「6g」 あくまで理想です。
ただ、減塩を意識して、味を薄めにするだけでも、立派で健康的な高血圧対策となります。

たとえば、、、

  • しょうゆやソースを控える
  • しょうゆやソースをかける場合は、おかずに直接かけるのではなく、別の小皿に入れて、少量をつけて食べる
  • うどんやそばを食べる場合は、汁は飲まない
  • 塩分の少ない調味料(酢やケチャップ)や香辛料(しょうが、とうがらし、カレー粉など)を積極的に取り入れる
  • どんな調味料を選ぶにしても「減塩タイプ」を選ぶ
  • 塩蔵品の摂取は極力控える

いかがでしょう?
これならできそうな気がしませんか。

このような工夫によって、少しずつ減塩に慣れていくようにしましょう。
高血圧改善によって、血管年齢も若返ることになります。

以下の記事ではさらに具体的でわかりやすい減塩ノウハウを書いているのでよかったお読みください。

《関連》減塩のコツ|血圧を下げてサラサラ血液を守るための減塩の工夫

肥満

肥満女子

コレステロールや中性脂肪と肥満の関係

血管のトラブルの要因となるのは、コレストロール値の高さや中性脂肪と言われています。
たしかに増えすぎると血液の循環を悪化させますが、悪玉コレストロールや中性脂肪もからだにとって重要なはたらきを担っていることを忘れてはいけません。

「悪玉コレステロール 」と表記してしまうとさも悪いイメージありますが、肝臓からからだ中の細胞にコレステロールを運ぶ役割を果たし、細胞膜やホルモンをつくるための原料となります。

また中性脂肪はからだに欠かせないエネルギー源ですから、まったくゼロだと正常な生命活動が営むことはできないでしょう。

それらが増えすぎる血管を汚し、腎臓や肝臓の機能も著しく下げてしまいます。
そして、エネルギーとして消費されないまま蓄積された中性脂肪や悪玉コレステロールは過体重と肥満(メタボリックシンドローム)を引き起こすのです。

肥満が恐いのは、血管事故リスクを高めてしまうこと

肥満度をチェックするためのBMIという肥満判定基準をご存知ですか?

《参照》肥満度の計算

いちがいに体重単体で、肥満度は推し測ることはできません。
また、お腹ぽっこりだけでも、メタボリックシンドロームと判定されるわけではありません。
血圧や血糖値、脂質性異常の発症など、複数の要素によって判定されるわけです。

とくに注意を要するのは、内蔵脂肪型肥満です。
内臓脂肪は、血液の状態を悪化させるとともに高血糖や高血圧を促進させて、血管事故リスクを高めることになるでしょう。

今日から始めたい肥満対策

堅実で実効的な肥満対策は、やはり食生活の見直しです。
肉料理中心の欧米型の食事を見直して、和食中心の食生活がすることが最良のメタボ対策となります。

やはり、魚介類は毎日でも摂取したいものです。
《関連》魚介類の中でとくに血液をサラサラにして血管を若返らせる品目とは?

少しずつでも、食生活を変えていくことで、腸内環境も整って、消化器系のトラブルも防ぐことができるでしょう。

また、、、
・糖分(お菓子、間食)を過剰摂取
・過度な飲酒
・同じ品目ばかり食べ続ける

このような食生活を続けていると、血液ドロドロ化が進行して、血管壁が相当なダメージを受けてしまうので注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?
・喫煙
・高血糖
・高血圧
・肥満

この4つの危険要因をあなたの生活から排除していくことで、血管年齢の老化を食い止めることができます。
危険要因を放置して血管が硬くこわばってしまうことで、血液はやがて、ドロドロの粘度の高い状態に。

大きな血管なら血液はスイスイと流れていきますが、重篤な血管事故が起こってしまうのは、毛細血管です。
ふだんからの対策で、サラサラ血液をキープして、血管をしなやかに保つようにしましょう。

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