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ポリフェノールと聞くといかにも「体にいい!」というイメージがあります。
でも、具体的にポリフェノールの成分やそのはたらきを知っている人は案外少ないのではないでしょうか?

ポリフェノールと言えば赤ワイン、チョコレート、ぶどうなどを連想しますが、それ以外の野菜や果物にも、さまざまなポリフェノールがあります。

野菜や果物を通して人間の体に良い影響を与えてくれるポリフェノールは、血圧や血管と血液の健康にも、喜ばしい作用が期待できるのです。

この記事では、とくに効果的が期待できるポリフェノールを7つご紹介。
血圧を下げて血管年齢を若く保ちたいあなたは必読です。

ポリフェノールのここがすごい!

そもそもポリフェノールって何?

ポリフェノールは、植物にしかない特有の成分のこと。
植物が光合成をするときの紫外線による酸化や、外敵からの攻撃を防ぐため、植物の中で作り出される物質のことを指します。

アントシアニンやカテキンなど、名前をよく知られているおなじみのポリフェノールもありますが、自然界の中に存在しているポリフェノールは5000種類以上もあると言われています。
効果はまだ実証されていないけれども、健康にいい影響があるポリフェノールがまだまだたくさん存在するかもしれませんね。

ポリフェノールとして知られる成分にはさまざまな種類のものがありますが、植物の色のもとになっている色素や、植物の皮や種などに含まれる成分などがあり、それぞれに渋みや苦みなどの独特の風味があります。

ポリフェノールの主な働きは、光合成のときに発生する活性酸素を還元する抗酸化作用。
抗酸化力の高い成分だから、人間が摂取することで酸化によるさまざまなトラブルの予防や緩和に力を発揮してくれるんですね。

ポリフェノールは植物にしかない成分で、人間をはじめとする動物の体内では作り出すことができないため、ポリフェノールが豊富に含まれる植物を積極的に摂ることで、その恩恵を受けられるというわけです。

血管や血液とポリフェノールの関係とは?

では、ポリフェノールが血管や血液に与える影響とは、一体どのようなものなのでしょうか?

上でご紹介した通り、ポリフェノールはどの成分であっても抗酸化力が非常に高いのが特徴。
その抗酸化作用で活性酸素を還元することで、LDLの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防できるのが一番のメリットと言えるでしょう。

その他にも、血行を促進して血液サラサラをサポートしたり、血糖値やコレステロール値を下げたりと、生活習慣病の予防に嬉しい効果がたくさんあるのもポイント。
血管と血液の健康を維持し、いつまでも元気な体でいるために欠かせない成分なんですね。

ポリフェノールの健康効果とは?

ポリフェノールイメージ

イソフラボン

イソフラボンを多く含む食品とその特徴

イソフラボンは大豆の芽にあたる部分に多く含まれているポリフェノール。
なので、大豆製品に多く含まれています。

大豆製品であればどんな加工をされていてもイソフラボンが含まれているのが魅力。
納豆や豆腐、油揚げはもちろん、高野豆腐や豆乳、きなこ、おからなどにもイソフラボンが含まれているため、自分の好きなものを選んで食べることができますよ。

イソフラボンの健康効果とは?

イソフラボンはエストロゲンという女性ホルモンに似た構造で、女性ホルモンのような働きをすることで知られる成分。
更年期の女性や、PMSなどに悩む女性など、ホルモンバランスを整えたい女性に人気のポリフェノールです。

血液と血管の働きに影響する効果としては、コレステロールが増えないようにして動脈硬化を防ぐ働きが特徴。
骨粗しょう症の予防にも良く、脳の血液循環を促進して記憶力を高め、やる気を出す効果も期待できるため、男性にも積極的に摂ってほしい成分です。

カテキン

カテキンを多く含む食品とその特徴

カテキンは緑茶に多く含まれることで有名なポリフェノール。
含有量がもっとも多いのは緑茶ですが、紅茶やウーロン茶などのお茶にも含まれています。

カテキンは光合成のときに作られる成分なので、日にあてて育てられた番茶や煎茶の方が、玉露よりも多くカテキンを含んでいます。

お茶の他にも赤ワインやココア、コーヒーなどの飲み物や、柿、ぶどう、いちごなどの果物にもカテキンが含まれているため、お茶が苦手な人はこうした食べ物や飲み物を摂るのがおすすめです。

カテキンの健康効果とは?

カテキンは、胆汁の分泌を促すことで過剰なコレステロールを排出しやすくし、コレステロールが増えるのを抑える働きがあります。
コレステロールが減ることで、血栓や動脈硬化を予防することができるんですね。

それ以外にも中性脂肪や血糖値を下げる働きもあるため、生活習慣病全般の予防にもピッタリ。
殺菌作用が高いため、緑茶を飲むと口臭予防や虫歯予防にも効果的。
胃潰瘍や胃がんの原因と言われるピロリ菌の活動を抑える働きもあるため、健康に不安がある人に、積極的に摂ってほしいポリフェノールです。

クルクミン

クルクミンを多く含む食品とその特徴

クルクミンは、ウコンの黄色い色素のポリフェノール。
ウコンとターメリックは呼び方が異なるだけで同じ植物なので、ウコンでもターメリックでもクルクミンが含まれているので安心してください。

ウコンやターメリックをそのまま摂取するのは難しいので、もっとも効率よくクルクミンを摂取できるのはサプリメントになります。
ターメリックはカレー粉にも含まれているため、カレーを食べると美味しくクルクミンを摂ることができますよ。

クルクミンの健康効果とは?

ウコンやクルクミンと聞くと二日酔い予防というイメージがあるかもしれませんが、クルクミンの健康効果はそれだけではありません。

クルクミンがお酒を飲むときにいいと言われているのは、肝臓でのアルコール分解を助けてくれる働きがあると言われているから。
アルコール分解がスピードアップすることでお酒が翌朝に残りにくくなり、二日酔いを予防することができるんですね。

他のポリフェノールと同様、クルクミンも高い抗酸化作用を持っています。
活性酸素を除去することで体内の酸化であるサビつきを防ぎ、若々しい体を維持するのに役立ってくれます。

クルクミンには胆汁の分泌を促進する働きもあるため、コレステロール値を下げる働きがあるのもポイント。
血液をサラサラにして、動脈硬化を予防したい人にピッタリのポリフェノールです。

カカオマスポリフェノール

カカオマスポリフェノールを多く含む食品とその特徴

カカオマスポリフェノールは、カカオ豆の皮を取り除いて、ローストしたものをすりつぶした「カカオマス」という物質に含まれるポリフェノールのこと。

カカオマスはチョコレートやココアの原料なので、チョコレートやココアを摂ることで、カカオマスポリフェノールをたっぷり摂取することができます。

甘いものやお菓子は体に良くないものというイメージがありますが、チョコレートやココアなら、健康維持とスイーツを両立できるのが嬉しいですよね。

カカオマスポリフェノールの健康効果とは?

カカオマスポリフェノールも、ここまでご紹介してきたポリフェノールと同様に高い抗酸化作用を持ち、動脈硬化の予防や血行促進による血液サラサラ効果など、血管と血液の健康維持に良い影響があります。

カテキンと同じく、高い殺菌作用によるピロリ菌の増殖抑制効果や、虫歯や口臭の予防などの効果も期待できます。

カカオマスポリフェノールの効果を最大限に発揮させるには、砂糖が少ない状態で摂取するのがおすすめ。
ココアの場合は純ココアを使い、できれば甘さ控えめで。
チョコレートの場合はカカオの割合が多いブラックチョコレートを選ぶと良いでしょう。

ルチン

ルチンを多く含む食品とその特徴

ルチンはそばに含まれるポリフェノールの一種。
ビタミンに似た働きをするため、ビタミンPとも呼ばれている成分です。

ルチンといえばそば、というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、ナスやアスパラガス、ほうれん草やトマト、ケール、いちじく、レモンなど、野菜や果物にも含まれています。

そばの場合、ルチンは皮に多く含まれているため、更科そばよりも田舎そばの方がルチンをたくさん摂ることができます。
白いそばより黒いそばを選ぶ、と覚えておくと良いでしょう。

ルチンの健康効果とは?

ルチンも他のポリフェノールと同じように、高い抗酸化力でLDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する働きがあります。

ルチンに特化した性質としては、ビタミンCの吸収をよくしてくれる働きがあります。
ビタミンCとルチンを一緒に摂ることでビタミンCの吸収が促進され、ビタミンCの働きをサポートしてくれるんですね。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助け、細胞を丈夫にしてくれる効果があるため、血管を丈夫にするのにも効果的です。

他にも、インスリンの分泌を促進するため糖尿病の予防する効果や、脳細胞を酸化から守り、老人性認知症を予防するなど、気になる病気の予防に幅広く働いてくれるのもルチンの特徴です。

ケルセチン

ケルセチンを多く含む食品とその特徴

ケルセチンは野菜や果物に含まれるポリフェノールのひとつ。
タマネギに多く含まれることで知られているポリフェノールです。

ケルセチンを多く含む食物は、たまねぎやリンゴ、アスパラガスやそば、きぬさや、レタス、ブロッコリーなど。
たまねぎ、リンゴ、そばなどでは、実よりも皮に多く含まれています。

タマネギの皮は食べにくい部位ですが、皮をよく洗ってダシを取った、タマネギの皮スープならおいしく食べることができます。
リンゴやそばを食べる場合も、皮つきの状態で食べることを意識してみてください。

そばと言えば上でもご紹介した通り、ルチンというポリフェノールが豊富な食材。
このルチン、実はケルセチンとルチノースという成分が合体してできるポリフェノールなんです。
ルチンとケルセチンが同時に摂れるそばが健康にいいと言われるのも納得ですよね。

ケルセチンよりもルチンの方が体内で吸収しやすいかたちになっていますが、ケルセチンももちろん、高い抗酸化パワーを持っています。

ケルセチンの健康効果とは?

ケルセチンも、ルチンと同じビタミンPといわれるビタミン様ポリフェノールのひとつ。
ビタミンCの働きを助け、活性酸素を還元することで血管をしなやかにし、動脈硬化を予防する働きがあります。
ルチンと同じく、生活習慣病の予防に効果的なのも嬉しいですよね。

抗酸化作用の高さは他のポリフェノールと同じですが、ケルセチンが注目されているのは、関節の活性酸素を除去することで関節痛を緩和する働きがあること。
抗酸化力によって、炎症や痛みを和らげる効果があるのが、ケルセチンの特徴です。

まとめ

人間の体では作り出せないため、食事やサプリメントからしか摂ることができないポリフェノール。

植物が自分のために作った成分が、人間にとってもいろんな働きをしてくれることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

ポリフェノールは血液や血管の健康に良い影響があるだけでなく、不規則な生活リズムや不摂生で体調を崩しがちな現代人には欠かせない成分。

今は病気らしい病気はないから大丈夫という人でも、毎日の食事の中で積極的に摂ることを心がけてみてくださいね。

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