野菜と子供

「血管を強くして血行を良くする成分を摂取したい」とお考えのあなたへ。
健康に関心のあるあなたは、普段からさまざまな健康情報に触れておられることでしょう。

「血液サラサラにはあれがいい、これがいい」
「血管を丈夫にするにはこの成分、あの成分」
こういう情報はたくさん入ってきますが、その成分が実際に体の中でどのように作用し、血管を元気にしてくれるのか、よくわからないということが多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、血行を良くするとともに丈夫な血管づくりに効果がある栄養素を13個取り上げて、その成分の特徴や、作用機序についてご紹介。

どれもおなじみの栄養成分ですが、記事を読んでいただければ、「そんな働きもあったのか」と目からウロコの情報もあるかもしれません。

積極的に栄養素を取り入れていくための、ちょっとしたガイドになることでしょう。
ぜひ、参考になさってくださいね。

ナットウキナーゼ

ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは血栓を溶かしてくれる働きがある栄養成分です。
血栓ができるときの材料になるフィブリンを直接溶かすのはもちろん、血栓を溶かすパワーがある酵素を増やすための物質を活性化させるのが特徴。

血栓を溶かす酵素、ウロキナーゼのもとになる「プロウロキナーゼ」という物質を活性化させたり、プラスミンという酵素を作るプラスミノーゲン活性化因子という物質を活性化させるはたらきも。
ウロキナーゼとプラスミンを増やして血栓を溶かすサポートもします。

その他にも血圧を下げたり、血流を改善したり、血栓ができにくい状態をキープするなど、血液サラサラで健康維持をしたい人にはピッタリの成分と言えるでしょう。

ただし、ワルファリンなどで血栓を溶かす治療をしている人の場合、過剰に効果が出てしまうこともあるため注意が必要。
血栓の治療中の人は摂取を控えるか、医師に相談してから摂取するようにしましょう。

以下の記事でもナットウキナーゼをはじめ、サラサラ血液と若々しい血管をつくる成分ベスト3を紹介しています。
《関連》 血液サラサラ&血管年齢若返り効果が期待できる成分BEST3とは?

食物繊維

フルーツ野菜
食物繊維はコレステロールや中性脂肪を吸着して体外に排出し、コレステロール値や中性脂肪の値を下げる働きがあります。

余分なナトリウムも排出してくれるため、血圧を下げて高血圧を予防にも最適です。
また、糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の急激な上昇を防ぐ働きもあり、糖尿病や肥満の予防にも大活躍。

食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類がありますが、上で説明した働きが強いのは水溶性食物繊維。
水溶性食物繊維にはペクチンやグルコマンナンなどがあり、りんごや柿などの果物やこんにゃくに多く含まれています。

粘りの強いやまいもや海藻類、オクラ、きのこなども水溶性食物繊維たっぷりの食材。
これらの野菜は食物繊維だけでなく、健康にいい効果が他にもたくさんあるのが魅力です。

食物繊維を摂る場合は、水溶性食物繊維をたっぷり摂れることを意識して献立を考えてみると良いでしょう。

コエンザイムQ10(キューテン)

栄養成分
コエンザイムQ10は、エネルギー生産に関連する酵素の働きをサポートする補酵素で、CoQ10とも呼ばれています。
体の細胞膜に存在し、ミトコンドリアの中に特に多く含まれている成分です。

コエンザイムQ10は抗酸化力が高く、コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防します。
ドロドロ血液をサラサラにしてくれる働きもあるため、血管と血液の健康をしっかりとサポートしてくれる成分です。

糖をエネルギーに変える働きも助けるため、血糖値を抑える働きもあり、血圧や血糖値、コレステロールなどが気になる方の生活習慣病予防に最適な成分と言えるでしょう。

コエンザイムQ10はさまざまなサプリが販売されています。
価格帯にばらつきがあるのは、酸化型と還元型という2つのタイプが存在するためです。

酸化型はユビキノンという物質で、体内で変換される必要があるため吸収率が低く、その分リーズナブル。
いっぽう、還元型は体の中にある状態のままで成分を摂取することができるため、酸化型よりも吸収率が高いのが魅力ですが、その分価格は高くなります。

タウリン

シジミ
タウリンは体内の臓器に存在しているアミノ酸のひとつ。
胆汁酸の分泌を促進し、コレステロールを減らす働きがあります。
コレステロールが減ると血液がサラサラになるため、血栓や動脈硬化を予防することができます。

タウリンと聞くと栄養ドリンクに含まれる滋養強壮というイメージを持たれているかもしれませんね。
疲労回復に効果的と言われているのは、肝臓の働きをサポートして、疲労物質の分解を助けてくれるからです。

他にも、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑えて血圧を下げたり、胃の炎症を防いでピロリ菌の働きを抑えるなど、健康のために幅広く活躍してくれるのが魅力です。

タウリンは魚介類に多く含まれており、牡蠣やハマグリ、アサリ、シジミ、タコ、イカなどが特に豊富な食材。
加熱で失われにくい成分ですが、水に溶けだすため、煮汁やスープなども一緒に食べられる調理法がおすすめです。

コラーゲン

女性
コラーゲンと言えば美肌づくりに効果のある成分として知られています。
もしかしたら、あなたも「血液や血管の健康と何の関係があるんだろう」と思われたかもしれませんが、実は血管や血行と深い関係があるのです。

コラーゲンは細胞の材料になると同時に、水分を保持してお肌の潤いを保つために働く成分でもありますが、実は血管をつくる材料にもなります。

血管は3層構造でできていますが、真ん中の層はほとんどがコラーゲンで構成。
コラーゲンが足りなくなると、血管のしなやかさがなくなり、もろい血管になってしまうのです。

伸びない血管の中にドクドクと血が流れると、血管内の圧力が高まり、高血圧の原因にも。

コラーゲンは血管にできた傷を治すためにも使われますが、コラーゲンが足りないと血管の傷を治すことができず、傷ができた部分にコレステロールがくっついて血管が狭くなり、動脈硬化の状態に。
高血圧と動脈硬化の予防には、コラーゲンは必要不可欠な存在なのです。

では、コラーゲンの効率的な摂取するためにはどうすればいいのでしょう。
コラーゲンはそのまま摂取するよりも、コラーゲンを作り出す成分をたっぷり補給するのがおすすめ。

リジンやプロリンというアミノ酸とビタミンC、亜鉛を積極的に摂ることを心がけてみてください。
リジンとブロリンは大豆製品や黒酢に多く含まれています。

核酸

核酸イメージ
核酸は、核酸を生成する働きと、細胞分裂を助ける働きを持つ物質。
遺伝情報を持つDNA(デオキシリボ核酸)と、遺伝情報に基づいてたんぱく質を作るサポートをするRNA(リボ核酸)の2つがあります。

核酸は、食べ物の中に含まれる核酸を使って作り出したり、肝臓で自分で作り出したりする方法で増やすことができます。

核酸には新陳代謝を促進し、血流を良くする働きがあります。
核酸に含まれるアデノシンには末梢血管を拡張する働きがあり、血流障害の改善に効果的。
血液サラサラのためにもしっかりと摂っておきたい成分です。

核酸は抗酸化作用も高いため、活性酸素を除去することで血栓や動脈硬化を予防する働きもあります。

その他にも脂質の吸収を遅らせて太りにくい体をキープしたり、末梢血管拡張作用で認知症を予防したり、免疫力を高めたりと、健康維持のために幅広く活躍してくれる成分です。

大豆タンパク

大豆
大豆タンパクは、他のたんぱく質に比べて必須アミノ酸が豊富に含まれており、体内で作り出せないアミノ酸を効率よく摂取できるのが特徴。

大豆製品には種類が多いため毎日の食事にも取り入れやすく、血液サラサラのための習慣として始めやすいのもポイントです。

大豆製品に含まれる大豆サポニンには、血中コレステロール値を下げ、血栓を予防する働きがあります。
コレステロール値の高さや血栓に悩んでいる人にはしっかり摂取してほしい成分です。

大豆タンパクは中性脂肪を体の外に排出する働きもあり、血液サラサラにも効果的。
血管を丈夫にするため、動脈硬化などを予防することもできます。

大豆についてはこちらの記事でも詳しく取り上げています。
《関連》 大豆製品・大豆イソフラボンが血液をサラサラにする理由とは?

クエン酸

クエン酸
クエン酸は柑橘類や梅干し、酢などに含まれる成分。
血液中の血小板がくっつくのを防ぎ、血栓ができにくい状態を作ります。

クエン酸を十分に摂ると、血液が固まりにくい状態になるため、血液がサラサラな状態をキープすることができます。

それ以外にも、ミネラルを吸収しやすくする働きで、カルシウムや鉄分を体内に取り入れやすくしたり、疲労物質をエネルギーに変換する働きで疲労を回復するなど、日常生活をしっかりとサポートしてくれるのが特徴。

血液サラサラ以外にも、疲れやすい体のケアをしたい方や、骨粗しょう症や鉄分不足での貧血などにお悩みの方にもしっかりと摂取してほしい成分です。

アリシン

タマネギ
アリシンは、玉ねぎやにんにく、ねぎなどのあの特有の香気成分。
アリシンを摂ると血流が良くなり、血液の流れがスムーズになるため、血液サラサラに効果があります。
抗酸化作用もあり、活性酸素を除去することで生活習慣病の予防にも効果があるのがポイント。

アリシンがビタミンB1と結びつくと、インスリンの分泌を促進して血糖値の上昇を抑えたり、糖質の代謝をアップして疲労を回復したりと、健康を維持しながら、毎日元気に活動するために積極的に摂りたい成分のひとつです。

殺菌作用も高いため感染症の予防などにも効果があり、生ものを食べるときの薬味として玉ねぎやにんにく、ねぎなどを使うのも効果的。
アリシンをたっぷり摂取するなら、にんにく料理が手軽でおすすめです。

β-グルカン

きのこ類
β-グルカンは、きのこ類に豊富に含まれる食物繊維の一種。
β-グルカンというと、アガリクスなどで免疫力を高め、アレルギー症状の改善や抗がん作用などで注目を浴びることが多い成分ですが、実は血液サラサラにもパワーを発揮。
血中コレステロールを吸着して体外に排出するため、コレステロール値を下げる働きがあります。

他にも血糖値を下げたり、腸内環境を整えたりと、生活習慣病の予防に欠かせない成分。
キノコの中でもマイタケやシイタケ、なめこなどに特に豊富に含まれています。

とりわけ、シイタケは血液サラサラパワーは強力。
シイタケ内に含まれるエリタデニンという成分は、血小板が凝集するのを防ぎ、血栓ができにくい状態を作ります。

乳酸菌

お腹
腸内環境を整えてくれるイメージのある乳酸菌ですが、実は血液サラサラにも一役買ってくれる成分。

乳酸菌には胆汁を吸着して体の外に出す働きがあります。
乳酸菌パワーで胆汁が排出されると、さらに胆汁の分泌を促進されます。

胆汁が増えると、胆汁にコレステロールが付着し、一緒に体外に排出されるため、コレステロール値も下がるのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式の間接的な関わりですが、乳酸菌を摂取することでコレステロール値を下げ、血液をサラサラに保つことができるというわけです。

乳酸菌と言えばおなじみのビフィズス菌には、コレステロールをコプロスタノールという成分に分解する働きも。
コプロスタノールになると腸内で吸収されにくくなり、そのまま排出されてしまうため、これもコレステロール値を下げることに貢献してくれるのです。

乳酸菌パワーで血液がサラサラになると、細胞の代謝が活性化して美肌になり、冷え性や肩こりなどの悩みが楽になるというオマケもあるため、体の不調にお悩みの方にはぜひとも摂ってほしい成分です。

リコピン

トマト
トマトの赤い色素、リコピンは高い抗酸化力でLDLコレステロールの酸化を予防してくれるのが特徴。
コレステロールの酸化を防ぐことで、動脈硬化の予防にも。

抗酸化作用の高い成分としてはβ-カロテンなどもありますが、リコピンの抗酸化力はβ-カロテンの約2倍と言われ、その強力さはかなりのもの。

血液サラサラ以外にも、脳の活性酸素を取り除いて認知症を予防したり、がんの予防に効果があったりと、健康維持のために幅広く働いてくれる成分です。

カプサイシン

とうがらし
カプサイシンは唐辛子の赤い色素のこと。
赤ピーマンの赤い色も、カプサイシンの色です。

カプサイシンは血管と血液の健康を守り、抗酸化物質の働きをサポートします。

唐辛子のカプサイシンには交感神経に働きかけてホルモンの分泌を促し、コレステロールを減らすはたらきも。
脂肪を燃焼させる働きもあるため、お腹周りのお肉や肥満が気になる人にも心強い味方になってくるでしょう。

くわえて、胃液の分泌を促進して消化を良くする効果も。
胃腸があまり強くないという人にもおすすめです。

まとめ

この記事でご紹介してきた通り、血管と血液の健康をサポートしてくれる栄養成分にはさまざまなものがあります。

どの成分も、血液サラサラだけでなく、さまざまな健康効果が期待できる成分ばかり。

健康を維持するためには、どれかひとつに偏るのではなく、いろんな成分をバランスよく摂取することが大切といえるでしょう。

それぞれの栄養成分の働きを把握して、より健康な体を作るために、食事を工夫してみてくださいね。

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