血管イラスト

健康的な血管というのは、やわらかく弾力がそなわっています。
女性の肌と一緒でうるおいがあってプルンプルンしている血管こそ病気とは無縁の理想的な状態なんです。

いっぽう、ごわごわとして硬く分厚くなっている血管というのは、老化が進んでいる証拠。
血管が衰えていると、血液もだんだん汚れて血流も悪くなっていきます。

東洋医学では、滞りがちな血流のことを瘀血(おけつ)と呼び、あらゆる不調や症状、病気の原因と考えているのです。
瘀血は心臓や脳といった人間にとって重要な部位の機能にも悪影響を与え、重大な病気にも発展しかねません。

そこで、この記事では血管が硬くなったり、血流が悪くなり原因を解説するとともに、その対策や改善法についてわかりやすくまとめました。
ぜひ最後までお読みいただき、血管と血液の健康を維持するための参考にしていただければ幸いです。

血管が硬くなる原因とは?

血管内イメージ

我々のからだには無数の血管が走っています。血液は血管を通して、からだの細胞に酸素や栄養を送り届けると同時に、二酸化炭素や老廃物を回収していくわけですね。

血流が正常に円滑に流れていることで、生命活動システムは滞りなく機能し、健康に過ごすことができるでしょう。
このときの血管の内腔は、きれいな管状で、しなやかでうるおいのある状態です。

ところが偏食や過食、運動不足、喫煙などの生活習慣の乱れによって、血管の内部に脂質が付着し、弾力のある血管壁を傷ついてしまいます。

肉体面だけでなく、精神的なストレスも無視できません。
血管に高い圧力がかかると「高血圧」と呼ばれる状態に。

これらの要因によって血管が衰えると、どんどん硬化が進行し血栓ができやすくなります。
血液の流れが悪くなってドロドロ化していくのは言うまでもありません。

血流が悪くなる原因

血小板イメージ

血液そのものは「血漿・・・けっしょう」(60%) と「血球」(40%)で構成されており、それぞれ役割が異なります。わかりやすく表にしてみました。

血液の表
血液が正常にはたらくためには、ある程度の粘度は必要です。
コンデスミルク程度の粘り気がなければ、運搬役として十分な務めを果たすことはできません。
そういう意味では、あまりサラサラしすぎても良くないということですね。

血液中に作られるコレステロールや中性脂肪は、順調に血液が流れて、その機能を十全に果たすためには必要な要素です。
たとえば、脂肪や糖分もからだに必要なエネルギーですし、コレステロールでさえ、しなやかな細胞膜をつくるうえで欠かせない存在。

しかし、それらを過剰に取り込んでしまうと、燃焼しきれずに血液中にとどまってしまいます。
その結果、血液のドロドロ化を加速させて、血流を悪くしてしまうわけですね。

血管硬くなって、血流が悪くなることで発生する症状

血圧測定

高血糖や高コレステロール、そして高血圧といった要因によって、血管が硬くなり血流も悪化していきます。
それらの因子が組み合わさって、動脈硬化という症状がもたらされるのです。

動脈硬化とは、血管内壁が硬くなり、分厚くなって、プラーク(こぶ)が増加している状態。
血栓もできやすく、さらに血流が悪くなったり、高血圧の症状を悪化させるという悪循環に入っていきやすくなります。

それだけではありません。食事や生活習慣を改善する努力をせず、そのまま放置してしまうと、

  • 脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血)
  • 心臓病(心筋梗塞、狭心症)
  • 大動脈瘤
  • 末梢動脈疾患
  • 血管破裂

などの命にかかわる危険な病気を招いてしまうのです。

まだ若い人や健康に恵まれた人は、血管のしなやかさや血流の改善といっても、あまりピンとこないかもしれませんが、ふだんからしっかり対策を講じておくことで心身の不調をとりのぞき、「健康寿命」を長くすることができるでしょう。

では、どういう生活習慣の人が、血管が硬くなりやすく、血流が悪くなりやすいのでしょう。以下にまとめてみました。

血管が硬く血流が悪くなりやすい人の特徴とそれぞれの改善法

血管イラスト

喫煙する人

タバコの煙にはけっして少ないとはいえない有害な物質が含まれています。
タールやベンツピレンは発がん性物質として知られていますよね。

しかし血管や血液にとっても有害であり、脂質異常症や高血圧、動脈硬化といった病気の呼び水になってしまうのです。
「禁煙することのストレスで、かえって血管に圧力をかけてしまい、血液を濁らせてしまう」というのは、ただの屁理屈でしかありません。

血管年齢を若返らせるためにも、強い意志と努力で禁煙するべきです。
喫煙と血管の関係や、おすすめの禁煙法については、「やるなら今すぐ禁煙~血液ベタベタ血管ボロボロの原因は喫煙にあり」という記事にまとめています。

肉料理が好きな人

肉料理には動物性脂肪が含まれています。
生命活動の維持するために、欠かすことのできないエネルギーの源となりますが、過剰摂取によって血液中の中性脂肪やLDL(悪玉コレステロール)が一気に増えてしまうのです。

また肉の脂身や霜降り肉は血液サラサラの大敵。
同じ肉料理を食べるなら、脂身の少ないヒレ肉を選ぶようにしましょう。

どの肉にしても、消化に良いとは言えない食材です。
肉の持つ栄養素をしっかり取り組み、バランスの良い食事にするためにも、野菜と一緒に食べることをおすすめします。

血管と血液の健康を守るうえで大切なことを、こちらの「肉食系のあなたは必見※血液サラサラを維持する肉料理との付き合い方」にまとめました。

運動から遠ざかっている人

食事は毎日するのに、運動は毎日しないという状態が続くと、エネルギーが燃焼されず、脂肪がどんどん蓄積されていきます。
それが中性脂肪となって、血栓ができやすいからだをつくってしまうのです。
脂肪の代謝機能が低下するだけでなく、筋力も衰えてしまうでしょう。

忙しくて運動をする時間がなくても、工夫しだいでいくらでもからだを動かすことができます。
たとえばひと駅ぶん歩いたり、エレベーターに乗らずに階段を使ったり、意識的にからだを動かすだけでも、血行が良くなり血管の老化にも歯止めをかけることができるでしょう。

血管をしなやかにする運動については、こちらの「血圧を下げて血管を若返らせる運動方法とは?」の記事でまとめています。

ストレスフルな毎日を送っている人

社会で生きている以上、ストレスから完全に逃れることはできません。
大切なのはストレスといかに共存していくかなんですね。

ストレスがかかると、ノルアドレナリンをはじめとする「ストレスホルモン」が分泌されて、血管を収縮させたり、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を高めてしまう作用があります。

血管と血液を守るためにも、自分に合ったストレス解消法をみつけて、心身にかかる負荷を有効に転換させる知恵を身に付けたいものです。

こちらの「ストレスが血管を老化させる?血管年齢若返りのためのストレス対策」にて詳しく解説しています。

お酒やジュースをよく飲む人

ストレス解消のひとつに、気の合う人とお酒を飲むという方法もあります。
適度な飲酒は、血流を良くしたり、血液をサラサラにするはたらきも期待できますが、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」で、飲みすぎると、血管を老化を進めて硬くなってしまいます。

また、お茶や水のかわりに、ジュースをよく飲む人は、自分から進んで血液をドロドロにしているようなものです。
最近では、血糖値やカロリーを気にする人向けにトクホの清涼飲料水も販売されていますが、その効果を疑問視する人も少なくありません。

ではやわらかで若々しい血管を維持するためには、何を飲めばいいのでしょう。
こちらの「血管や血液をきれいにする飲み物・飲み方大全」の記事でわかりやすくお伝えしています。

まとめ

血管が硬くなって血流が悪くなっている状態は、大仰な言い方ではなく、生命が危殆に瀕しているということです。
血液が栄養素や酸素をしっかり供給しないと、人間の体内にある60兆もの細胞を生かすことはできません。

にもかかわらず、血管や血液の健康状態というのは、我々の目には見えづらく、不調というかたちでしか、その知らせを受けることができないのです。
気付いたときにはもう遅いということがあっても不思議ではないわけですね。

だからこそ普段からの予防・対策というのは死活的に大切なのです。
血管が硬さ、血流の悪さというのは、食生活や生活習慣を見直すことによって、少しずつですが着実に改善していくでしょう。

以上、「血管が硬くなり血液が悪くなる原因とその有効な対策法」についてまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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